診療科目

総合内科

スクリーンショット 20140102 1939

かかりつけ医とは、患者さまのあらゆる悩みや相談に耳を傾け、熱意をもってベストを尽くす存在だと考えています。小児から高齢者まで、軽い病気から大きな疾病まで、体の不具合から心の不調まで、持てる能力をフルに活かしてお役に立ちたいと思っています。

風邪花粉症のように診断がはっきりしているものは、生活を損なわずに済むように配慮しながら、必要な薬を厳選して処方しています。画一的な処方はせず、体質や病期を考慮しながら、漢方薬なども用いていきます。

めまい倦怠感頭痛胸痛腹痛など症状はあっても原因が分からない場合は、診断が重要になります。重症度や緊急性を勘案しながら、必要な検査を絞り込んで実施します。

X線・エコー・心電図・骨密度・呼吸機能・聴力検査・耳鼻科内視鏡などは院内で実施します。血液検査は検査機関に委託しており、翌日に結果を知ることができます。CT/MRIは画像専門の医療施設での撮影になります。心エコー・頸動脈エコー・冠動脈CT・心臓MRIなどの心臓画像診断に関しては、心臓画像クリニック飯田橋との連携をとっており、高度な診断が可能です。

診察により主訴とは違う疾病が見つかることも稀ではありません。花粉症で受診された方のノドの所見から、睡眠時無呼吸症候群が発見され、同時に高血圧の管理が始まることがあったり、不眠症からうつ病が発見されることもあります。専門分野だけを見るのではなく、幅広く総合的に最善の医療を目指していきたいと思います。

成人病・生活習慣病

高血圧糖尿病高脂血症慢性腎臓病脂肪肝痛風などのいわゆる成人病は、心筋梗塞脳卒中の予防のために重要な病態です。サイレントキラーと言われるように、症状はないにもかかわらず10年後・20年後の運命を左右してしまいます。

治療に関しては多くの統計的データを基にした科学的エビデンスを参考にしています。薬を出して済ますのではなく、血圧の場合は家庭で自己測定をしていただき、生活の中で改善できることがあるかどうか探っていきます。その上で、遺伝的な要素が示唆されたり、社会的な生活環境からすぐに習慣を改善できないなど、運動療法や食事療法では限界がある場合には、最小限の薬を使用してリスク軽減に努めます。

治療の過程も、漫然と薬を処方するのではなく、薬の減量を試みるようにしています。

治療法に関しては継続して最新の医学情報を吸収し、またDr.間でも情報をすり合わせることにより、偏りのない最善の医療を提供していきます。

骨粗しょう症

ロコモティブシンドローム(ロコモ)による寝たきりを防ぐためには、骨の質と量を維持することが必要です。特に女性は閉経により女性ホルモンが低下すると、骨の代謝回転が亢進し骨量低下が始まります。骨密度を定期的に評価しながら、骨の減少をいかに防ぐか、運動や食事療法のご指導を致します。骨粗鬆症の研究の成果である複数の代謝マーカーを参考にしながら、骨がスカスカにならないうちに体に優しい薬を使用することで、健康寿命が大きく変わっていきます。使用可能な薬は多種類にわたっています。

  • カルシウム製剤:骨の原材料を補充します。
  • 活性化ビタミンD3:カルシウムの吸収に必須のビタミンであるともに、体のバランスを強化する作用があり、転倒防止にも役立つことが分かっています。
  • ビタミンK:検査によりビタミンKが不足している場合は、製剤による補充が可能です。
  • 選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM):女性ホルモンの補充は骨粗鬆症の治療手段としてエビデンスがありますが、保険上認められておらず、またエストロゲン製剤が乳がんを発生させることも分かっています。SERMは骨に対しては、エストロゲンと同様の作用をして骨質を改善する一方で、乳腺や子宮では反対の働きをするために、乳がんのリスクを有為に下げることが分かっています。閉経前後でSERMを使用することは理にかなったエレガントな治療法といえます。
  • ビスホスホネート製剤:骨を溶かす細胞Osteoclastを抑えることで骨粗鬆症を強力に抑えることのできる、エビデンスの確立した薬です。毎日服用するものから、1週に一度、さらに1カ月に一度の内服で済むようになりました。月1回の注射薬もあり、より強力な作用を持っています。ただし、長期に漫然と使用することで、骨が硬くなりすぎ、抜歯などの後に顎骨壊死(BRONJ)を起こしたり、非定形骨折という普通では起こらない骨折が起きたりすることが報告されています。当院では、代謝マーカーや骨密度を詳細に分析することで、副作用を最小限に抑えながら、効果的に使用しています。
  • PTH製剤:骨増殖を直接促すホルモンの注射です。骨吸収よりも骨形成が不足している場合に用います。前述のBRONJや非定形骨折の治療にも使用されています。
  • 抗RANKL抗体:骨免疫学の成果から作られた最新の注射薬で、6ヶ月sに1度の注射で背骨の圧迫骨折のリスクを66%下げたと報告されています。

▲ページトップへ