禁煙治療

禁煙治療について

「禁煙はしたいけど、やめられる自信がない」「たばこの値上げまでに何とか止めたい」そんな方に是非受けていただきたいのが、保険適応でもある「禁煙プログラム」です。

保険を使った禁煙指導は3ヶ月のプログラムとなっています。毎回呼気COモニターを使って、吐く息に含まれる一酸化炭素の濃度をみて、喫煙の影響を客観的に評価します。処方は2週間分ずつになります。
薬なしで禁煙が続いていても、油断しないで、必ず3ヶ月頑張って通院してください。通院回数は5回から7回です。禁煙補助薬はご要望を勘案しつつ、最もふさわしいものを選んでいきます。

長年にわたる喫煙により、動脈硬化・がん・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・歯周病などいくつかの病気が心配されます。ご要望に応じて、これらの疾患の有無を検査・診断し、治療していくことも可能です。

禁煙補助薬

禁煙は、止めようという強い意思が必要ですが、無理に行うと、失敗した時の反動が大きくなります。禁煙補助薬を使うことで、無理をせず楽に止めるようにすることが大事です。
禁煙を補助する薬は3種類あります。

1.ニコチンガム

吸いたい衝動を緩和するために使います。吸いたくなったら、少し噛んでニコチンを取り入れます。噛み続けるのではなく、衝動が収まったら口の中に貼り付けておき、また吸いたくなったら噛むというように使います。 処方箋なしで買うことが出来ます。

2.ニコチンパッチ

ニコチネルTTS®の30mgから使うことが多いですが、1日1枚、2週間から6週間くらい貼って、禁煙に慣れた頃に20mg、10mgと減量していきます。ニコチンの吸収量が一日の間で平均していることは、吸いたい衝動を少なくするために大事だと言われています。
ニコチンパッチは、心筋梗塞や脳梗塞などを起こしたばかりの人は使えないということと、かぶれ易い人はかゆみが出てしまうという欠点があります。
処方箋なしで買えるニコレットパッチ®は20mgと10mgの二種類なので、10週間の処方限度期間を超えてもどうしてもやめられない時には、市販薬を併用することになります。
医療機関で保険がきく治療となります。

3.内服薬

バレニクリン ※現在、製造中止となっているため処方ができません。
体の中にあるニコチン受容体と結合する薬です。ニコチンは含まれていませんが、ニコチンと同じように感じるので、吸いたい気持ちが和らぎます。また、タバコを吸ってもおいしく感じないという効果もあります。ニコチンを体内に入れることに違和感のある方は、こちらがお勧めです。
他の薬とののみ合わせも問題なく、心筋梗塞・脳梗塞直後の方でも使用できます。欠点は、多少ムカムカ感が生ずる可能性があることです。そのため、内服当初は0.5mg1錠から始め、徐々に増やしていくというやり方をとります。
医療機関で保険がきく治療となります。

オンライン禁煙外来とは

禁煙はオンライン診療ができます。スマートフォンを使って、都合の良い場所と時間に医師のオンライン診療が受けられる禁煙プログラムです。処方薬は配送も可能です。

「最近、吸いづらい環境になってきた」
「何度もチャレンジしたけど失敗したし、もう無理なのかな」
「家族の健康の為にも、そろそろ禁煙した方がいいよな……」

たとえわずかでも、患者様の心にある禁煙への意志を全力でサポートさせて頂きます。費用は1日1箱吸っている方なら、タバコ代の2か月分程度です。
※お勤め先の健保組合で補助がでる場合もありますので、各健保組合にお問い合わせください。

禁煙プログラムの流れ

初回診察 対面での診察
↓ 呼吸機能検査を行い、禁煙薬を処方致します。内服1週間後より禁煙開始です!
2回目診察(2週間後)オンライン診療

3回目診察(2週間後)オンライン診察

4回目診察(4週間後)オンライン診察

最終診察(4週間後)対面での診察

よくある質問-Q&A-

Q禁煙外来の保険適用の条件はありますか?

あります。

(1)過去一年間、健康保険を使ってニコチン依存症の治療をしていない方
(2)35歳未満の方または、35歳以上で【禁煙年数×1日の喫煙本数】=200以上の方
※計算方法:現在50歳の方で、20歳から1日に約1箱タバコを吸っていた場合
[喫煙年数30年、1日の喫煙本数20本] 30(年)×20(本/1日)=600
(3)ニコチン依存度が5点以上の方 チェックテストはこちら
(4)直ちに禁煙をしようとお考えの方

Q診察時間はどのぐらいですか?

時間の目安は以下の通りになります。

・初回  対面診察   :15~30分程度
・2回目 オンライン診察:5~15分
・3回目 オンライン診察:5~15分
・4回目 オンライン診察:5~15分
・最終  対面診察   :15~30分程度

Q オンライン診察はどうやって行いますか?

「curon」というアプリを使い、オンライン診療を行います。
アプリのダウンロードはこちらです。スマホとクレジットカードが必要となります。

どちらかの条件に合わない場合はLINEでのオンライン診療も用意しています。
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Q 他の疾患で治療中の場合でも、禁煙外来を受けることはできますか?

他の疾患を治療中の方は、主治医による本プログラム参加の許可が必要になります。

主治医からの許可を得た上で受診していただくようお願いします。
(主治医による書面等での許可は不要です)

Q オンライン禁煙外来ではなく、全て対面で受診できますか?

オンラインではなく、対面診療での禁煙外来も可能です。

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