RSウイルスとは？
RSウイルス感染症は比較的よくある呼吸器の感染症です。
咳が特徴の「かぜ」で保育園や幼稚園などで流行することも珍しくありません。成人であれば、ほぼ100％の方が過去にかかっていますが、免疫がつきにくいため繰り返し感染することが知られています。
ワクチンを打つ必要はある？
RSウイルス感染症は一般的には軽症ですが、高齢の方や基礎疾患がある方では重篤な合併症をひき起こし、入院する確率が数倍高くなることがデータで示されています（下表）
ワクチンを打つことで、風邪をこじらせて入院する確率を数分の1に減らすことができることになります。ワクチンで防げる病気（Vaccine Preventable Disease:VPD）は、かかる前に予防しようという戦略です。
基礎疾患のある患者でRSウイルス感染症罹患による入院率比が上昇（海外データ）
基礎疾患 | 年間入院率比＊ |
|---|---|
| 喘息 | 2.0‒3.6 |
| COPD | 3.2‒13.4 |
| 糖尿病 | 2.4‒11.4 |
| 冠動脈疾患 | 3.7‒7.0 |
| うっ血性心不全 | 4.0‒33.2 |
＊調査対象地域の集団で、被験者とその基礎疾患のない被験者の入院率を比較
ワクチンの対象は？
・60歳以上
・基礎疾患（喘息、COPD、うっ血性心不全、冠動脈疾患、糖尿病、CKDなど）のある方
・免疫機能が低下している方
ワクチンの副作用は？
主な副反応は、疼痛、頭痛、筋肉痛、関節痛、疲労など、通常のインフルエンザ等のワクチンと同じものが報告されています。
用法及び用量
60歳以上に1回、0.5mlを筋肉内注射
費用
29,700円(税込)
予約
接種ご希望の方は必ずお電話にてご予約をお取りください。
大塚受付：03-3910-6711
自由が丘受付：03-3724-3811
（参考サイト）
VPDを知ろう：https://www.know-vpd.jp/vpdlist/rs.htm
GSK社：https://jp.gsk.com/ja-jp/news/press-releases/20240115-arexvy/