血液内科

診療時間

自由が丘
午前
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森川 真大
午後
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大塚
午前
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午後
15:00~19:00

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※臨時休診となる場合がございます。ご来院前に各診療所の『休診情報』をご確認ください

血液の病気

血液は、赤血球、白血球、血小板と呼ばれる3種類の血球(けっきゅう)と呼ばれる細胞の成分と血漿(けっしょう)と呼ばれる液体成分から成り立っています。3種類の血球は、「造血幹細胞」という血球の元になる細胞から作られています。
成人では、骨髄と呼ばれる骨の中心部分に造血幹細胞が多く存在しています。造血幹細胞は必要に応じて成長/分化して成熟した血球へと育ち、3種類の血球が血液中に補充されていきます。
3種類の血球は以下のような特有の役割を担っています。

赤血球
酸素と結合する特殊なタンパク質であるヘモグロビン(血色素)を含んでおり、体内の各臓器に酸素を運びます。赤血球数が少なくヘモグロビンが低下した場合、全身の酸素供給が不足して様々な症状が認められます。

白血球
細菌やウイルスなどの病原体から体を守ります。白血球はさらに細かく分類することができ、主に細菌感染から身体を守る役割をもつ好中球や免疫全体を調整するリンパ球などがあります。このため、細菌やウイルスの感染症にかかっているときは、血液中の白血球数が増加します。
また、血液のがんと呼ばれる「白血病」では、骨髄で増えた未熟な白血球や異常な白血球が血液中で認められるようになります。

血小板
出血があった時に傷口に集まって血小板の塊をつくって傷口を塞ぎ、出血を止める役割があります。血小板数が少ないと、出血しやすくなったり出血が止まりにくくなったりする可能性があります。
逆に、血小板数が多くなると、血栓ができやすくなる危険があります。

山下診療所自由が丘の血液内科では、貧血、血小板減少症、白血病、リンパ腫など、血液や造血器系に関連する様々な疾患に対する診療を行っています。特に、健康診断で貧血や白血球数や血小板数の異常を指摘された際の再検査や精密検査などを行っています。
必要に応じて精密検査や診断、治療のために専門医療機関をご紹介します。

血液内科でよく認められる症状

1.貧血(低血色素症)

  • 立ちくらみ、めまい、ふらつき
  • 体がだるい、疲れやすい
  • 動悸がする、息切れがする

2.血小板減少症

  • 鼻血や歯茎からの出血が頻繁に起こる
  • 手足に点状出血(細かい点状の皮下出血)
  • ぶつけた覚えがないのに青あざ(紫斑)

3.白血病

  • 貧血による疲れやすさ、息切れ
  • 白血球減少による発熱や頻繁な感染症
  • 血小板減少による出血

4.リンパ腫

  • 首やわきの下、足の付け根などのリンパ節の腫れ
  • 発熱や体重の減少、寝汗

5.多発性骨髄腫

  • 骨痛や骨折による痛み
  • 血中の異常なタンパク質(M蛋白)が増加
  • 貧血や腎機能の低下

血液内科での検査

1.血液検査

血算(CBC=全血球計算)
赤血球、白血球、血小板など血球の数や、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値などの測定を行います。貧血や血小板減少症などを評価します。

白血球分画
白血球を細かく分類することで、それぞれの分画の比率を求める検査です。
例えば、好中球が増えている場合には細菌感染が疑われます。また、血液中に異常な白血球が増えている場合には、白血病などの病気が疑われます。

網状赤血球数
新しくつくられた未熟な赤血球(網状赤血球)の割合を評価します。

2.生化学検査

フェリチン
体内で鉄をためておく「貯蔵鉄」の働きを持つタンパク質です。体内で鉄が減少していく時に、フェリチンは早い段階から減少するため、鉄欠乏状態を診断するために有用です。

可溶性IL-2受容体
悪性リンパ腫の腫瘍マーカーとして知られています。悪性リンパ腫は白血球のうちリンパ球ががん化する病気で、全身のリンパ節が腫れることが特徴とされます。
ただし、リンパ腫には100種類近くのタイプがあり、可溶性IL-2受容体の値だけでは判断できない場合もあります。

3.血液凝固検査

血液の血漿中には凝固因子という成分が含まれ、血小板が作った塊を強固な血栓にすることで出血を止めます。血液凝固検査では、PT(プロトロンビン時間)、APTT(活性化部分トロンビン時間)を測定し、凝固機能の異常を調べます。

4.血清蛋白分画、免疫電気泳動法/免疫固定法

血液中の異常なタンパク質を調べます。多発性骨髄腫で増えるM蛋白と呼ばれるタンパク質を検出するために行います。

5.画像検査

CTスキャンやMRI
リンパ腫や腫瘍の評価に使用されます。検査をするにあたり、必要に応じて検査医療機関を御紹介いたします。

PET/PET-CT
がん細胞やリンパ腫細胞が正常細胞に比べて多くの糖分(ブドウ糖)を取り込む性質を利用します。ブドウ糖に似た放射性医薬品FDGを注射し、特殊なカメラでFDGの分布を画像にします(PET検査)。
PETとCTを同時に撮影することで、より精度の高い評価が可能になります。
検査をするにあたり、必要に応じて検査医療機関を御紹介いたします。

6.その他の検査

好中球BCR::ABL1 FISH法解析
慢性骨髄性白血病を診断するために重要な検査です。造血幹細胞に異常が起こり、必要がないのにもかかわらず血球が作られ、血液中の赤血球や白血球、血小板が異常に増えてしまう病気を骨髄増殖性腫瘍といいます。慢性骨髄性白血病は骨髄増殖性腫瘍の一つになります。

JAK2遺伝子変異検査
真性赤血球増加症や本態性血小板血症を診断するために重要な検査です。
骨髄増殖性腫瘍の中で、主に赤血球が増える真性赤血球増加症や、血小板数が増える本態性血小板血症では、JAK2と呼ばれる遺伝子の異常が認められることが多いです。

骨髄検査
骨髄から細胞を採取し、異常な細胞の存在や造血の状態を評価します。
検査をするにあたり、必要に応じて検査医療機関を御紹介いたします。

リンパ節生検
腫れているリンパ節を手術で取り出し、顕微鏡で詳しく調べる検査です。
検査をするにあたり、必要に応じて検査医療機関を御紹介いたします。

より専門性の高い検査や、骨髄検査、リンパ節生検などの精密検査は、必要に応じて専門医療機関をご紹介いたします。

血液内科での治療

山下診療所自由が丘の血液内科では、鉄欠乏性貧血に対する鉄剤の処方を行っています。
その他の血液疾患に対する治療では抗がん剤や免疫抑制剤などを用いることが多く、必要に応じて精密検査や診断、治療のために専門医療機関をご紹介いたします。

鉄欠乏性貧血

体内の鉄が不足することで、鉄が材料になるヘモグロビン(血色素)を十分に作ることができず、貧血の症状を認めるようになります。食事から十分な鉄分を摂取することができなくなることで起こりますが、胃・大腸からの出血や婦人科領域の出血など鉄欠乏の原因となる病気が隠れている場合もあります。

鉄の摂取不足の鉄欠乏性貧血の場合、鉄剤を内服することが一般的な治療法です。経口用の鉄剤は何種類かありますが、人によっては吐き気、便秘・下痢などの副作用が出ることがあります。その場合、鉄剤の量を調節したり、種類を変えたりするなどの工夫で対応できることがあります。内服が難しい場合には注射で鉄を投与することになりますが、その場合は専門医療機関をご紹介いたします。