いびき・睡眠時無呼吸症候群

いびき・睡眠時無呼吸外来

肥満気味の人に多いのですが、舌や扁桃腺が邪魔になって、のどのつきあたりが見えにくい人がいます。いびきが強く、いびきの最中にしばらく息が止まってしまうことがあります。 睡眠の間に何度も無呼吸を繰り返す、睡眠時無呼吸症候群(SAS)と呼ばれる病気です。息は10秒以上止まったままで、苦しくなって一過性に覚醒状態になり、なんとか息ができるようになります。 隣で聴いているととても苦しそうですが、当の本人はあまり自覚症状は無く、時々寝苦しい時があるとか、睡眠がやや浅いといったことしか感じていないこともあります。いびきをかく、昼間に無性に眠くなる、いくら寝ても寝たりない、こうした症状は睡眠時無呼吸症候群の可能性を念頭に一度睡眠検査をすることをお勧めします。異常な眠気に襲われるため交通事故の確率が数倍⾼いという統計データがあります。認知症・糖尿病・高血圧の確率が高くなるというデータもあり、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞など命にかかわる疾患の危険因⼦ともなります。

終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)

無呼吸の重症度を調べるために行います。入院して脳波を測定する方法もありますが、最近は自宅で装置を自身で取り付ける方法が可能となっています。睡眠深度や無呼吸の回数(AHI)、酸素濃度がどの程度低下するかを見ることができます。スクリーニングのための簡易検査と精密検査があります。

AHI(無呼吸低呼吸指数)と重症度分類

AHI(Apnea-Hypopnea Index)は、睡眠中に発生する無呼吸(10秒以上の呼吸停止)と低呼吸(呼吸が減少し血中酸素濃度が低下する状態)の合計回数を、睡眠時間で割った値です。この指数は、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の重症度を評価するために使われます。

重症度 AHI 状態
正常 <5 無呼吸や低呼吸がほとんど発生しない状態
軽症 5~15 軽度の無呼吸や低呼吸が見られるが、日中の生活に大きな影響を与えない状態
中等症 15~30 無呼吸や低呼吸が中程度の頻度で発生し、日中の眠気や疲労感を引き起こすことがある
重症 >30 無呼吸や低呼吸が頻繁に発生し、日中の強い眠気、集中力の低下、その他の健康問題を引き起こす可能性の高い状態

睡眠時無呼吸症候群の対策・治療

生活改善
減量を図る。
仰向けにならないようにテニスボールやぬいぐるみを背負う形で寝る。

CPAP(持続的気道陽圧療法)

鼻から陽圧で空気を流し、睡眠中の気道を開いた状態に保つた装置。近年は小型化・静音化・加湿能力が進歩しており、出張先に持参することも可能です。
保険適応になるのは、簡易検査でAHI >40、精密検査でAHI >20の場合で、最長で3か月に1度の通院が必要となります。オンライン診療も可能です。

口腔内装置

下顎を前方に固定し、舌根沈下を防ぐ装置で、軽症から中等症の場合が適応になります。医科の診断の上で歯科で作成します。上下の歯型を採得してオーダーメイドのスプリントを作成します。

ナステント®

鼻にチューブを挿入して鼻呼吸を確保し、睡眠中の口呼吸・舌根沈下を低減させる治療法です。受診して頂き、適切な長さのナステントをフィッティングしたのち、必要な処方箋を発行します。
費用:6,600円 (ナステント本体費用は別)
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