口腔筋機能療法

口腔筋機能療法(MFT)

口腔筋機能療法(以下、MFT)とは、唇、頬、舌など歯の周りにある筋肉の機能を改善する訓練法のことです。
お口の周りを取り囲む筋肉(唇・頬・舌など)の力が強すぎる場合はリラックスさせるよう、弱すぎる場合は正しく機能できるように訓練することで、歯列(歯並び)に加わる筋圧のバランスを整え、調和のとれた口腔環境へ改善していきます。

MFTは悪化したものを治す治療ではなく、悪い癖に対して行う改善のための訓練であり、日常生活で習慣化することが最終目標です。

口の周りの筋肉の役割

口と連携した機能は関連し合い、一つでも正しく行われていないと様々な影響が生じてしまいます。

  1. 呼吸(息をする)
  2. 噛む(咀嚼)
  3. 飲みこむ(嚥下)
  4. 発音(おはなしする)
  5. 姿勢位(体幹)

正しく使えて
いないと・・・

  1. 歯並びが悪くなる
  2. むし歯や歯周病になる
  3. 歯ぎしりやいびき
  4. 口臭
  5. 滑舌が悪い
  6. 顔のたるみ
  7. 鼻がつまる
  8. むせ、誤嚥性肺炎のリスク

お子様のお口の状態で、一つでも当てはまるものがあれば口腔機能が低下している、もしくは発達が不全である可能性があります。

  • リラックスしているとき、口が開いている
  • 口呼吸をしている(鼻呼吸がしづらい)
  • 歯ぎしり、食いしばりをしている
  • 睡眠時にいびきをかく
  • 不明瞭な発音がある
  • 食べ物をなかなか飲みこめず、口の中にためる
  • 歯並びが気になる
  • 姿勢が悪い

特に、生え変わりの時期に正しい口腔機能を獲得することで、歯列不正の悪化や、矯正後の後戻りを予防することができます。成人にも有効で、いびきの改善や顎関節症、鼻疾患の予防につながり、口腔機能の訓練はその後の生活の質の維持・向上に密接に関わっていきます。

舌癖について

舌には正しい位置があります。
上の前歯の後ろ、右図の☆マークのついている「スポット」と呼ばれる位置に舌の先端がくっついていおり、舌全体が上あごに触れている状態が正しい舌の位置です。
この時、上下の歯はかみ合わず離れていなければなりません。
この状態が難しいのであれば、舌のトレーニングが必要です。

口唇圧が弱く舌が下に落ちていたり歯を押すように触れてしまっていると歯はその力で前に動いてしまいます。また舌を持ち上げる動作が身に付かず、下っ足らずな発音や嚥下障害に繋がっていきます。


口唇と舌のバランスがとれている状態


口唇が弱く舌が強い状態

お子さんの日常生活で舌がどの位置にあるか、舌の癖を意識してみてください。

  • スマートフォンやタブレットを使うとき
  • 読書やテレビを見ているとき
  • 作業中や勉強中

また、お子様がお口をポカンと開ける癖がある場合も注意が必要です。
お口を開けて呼吸(口呼吸)をすると、舌がいつも低い位置にあるため「低位舌」と呼ばれる状態となります。口呼吸では、冷たい空気をそのまま身体の中に取り込むため、のどの乾燥や炎症を引き起こし、鼻の病気などに繋がっていきます。

トレーニングについて

トレーニングは口を大きく開けたり舌を持ち上げるための簡単な動きから始めます。
運動前の準備体操から始めて、基礎ができたらレベルアップしていきます。
1か月ごとにチェックをしていくので習いごと感覚で取り組んでみてください。

より詳しい説明はスタッフまでご確認ください。