小児皮膚疾患

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は乳児期~小児期に発症することが多い病気です。皮膚に紅斑(赤み)、丘疹(ブツブツ)、落せつ(皮膚がカサカサしてむける)などの痒みのある湿疹が混在して良くなったり悪くなったり、慢性的にくりかえす状態です。
アトピー性皮膚炎を疑うような症状があれば、「放置していても自然に治るはず」、「ただの湿疹だから」と軽く考えず、できるだけ早く受診するようにしましょう。

12歳から治療できる注射を使わない内服薬「リンヴォック」

リンヴォックは、2021年8月にアトピー性皮膚炎の治療に追加された内服薬です。1日1回の服用で、アトピー性皮膚炎における炎症をコントロールし、服用開始早期からかゆみや湿疹といった自覚症状の改善が期待できます。

服用時間の制限はありませんので、生活スタイルに合わせた時間帯に飲むことができます。

今までステロイド外用剤・プロトピック軟膏などの抗炎症外用剤を一定期間投与しても十分な効果が得られない12歳以上のアトピー性皮膚炎の方が対象となります。
東京23区の医療証をお持ちであれば所得制限なく15歳まで医療費助成が受けら  れ自己負担額はございません。23区外にお住まいの方は通常の保険診療となります。(自己負担が一定額を超えると高額療養費制度などの様々な助成制度がございます。)

★リンヴォックについて詳しくはこちら

乳児湿疹のケア(生後半年まで)

乳児湿疹のケアは、毎日のケアが大切です。ケアのポイントは、

  • 毎日の入浴できれいにする
  • 軟膏をしっかり塗る
  • 汗をかいていたらこまめに着替えをする
  • 夏など暑い時は石鹸は使わずシャワーを浴びるのもよい
  • 赤ちゃんが掻いて傷つけないように爪は丸く切りそろえる

入浴から軟膏を塗るまで

  1. 入浴したらまずはお湯の中で、手で全身の皮膚を触ってみます。
    べたべた、ぬるぬるしているところとさらさらしているところをわける。
  2. さらさらしているところは軽く洗い流すだけでOKです。
  3. べたべたしているところ、顔などは石鹸をしっかり泡立てて洗います。
    その際、スポンジやタオルは使わずに手で洗いましょう(ごしごししない)。
  4. 体の水分を落とす時も、タオルで押さえて水分をとるだけにします。
    ごしごし拭かないようにしましょう。
  5. 入浴後すぐに軟膏を塗ります。

赤みのある湿疹など、治療が必要なところや、医師から指示のあったところに治療用の軟膏を塗ります。その後、かさかさしているところ、または全身に保湿剤を塗りましょう。

保湿剤の塗り方

  • 保湿剤のみで治療の薬が入っていない場合は、一日に何度でも塗布できます。
  • 少しべたべたしますが、ワセリンの方が効果が高くなります。
  • お子さんの成長に合わせて、ローションタイプやスプレータイプの保湿剤もございます。

治療用の軟膏の塗り方

  • 多くはステロイド軟膏です。ステロイドに抵抗がある方も多いですが、用法を正しく守って使用すれば、副作用などもあまり怖くはありません。
  • 湿疹の症状が悪くなった時、医師の指示があったときに使用します。
  • 使用開始から数日間は1日に3~5回、しっかりと塗ります。
  • 改善したら1日ごとに1回ずつ塗る回数を減らしていきます。
    (1日目4回…  2日目3回…  3日目2回…  4日目1回…)
  • 症状が悪化しなければ塗るのを中止します。
  • 一気に急に完全にやめてしまうと悪化する場合は、1日1回まで減らしたあと、そのまま数日続けます。その後、軟膏を塗る日を1日おき、2日おき、3日おきと徐々に日にちの間隔をあけてやめていくようにします。